エベレスト街道トレッキング 総括(No.1) Everest trekking
2020年1月(冬休み中)にエベレスト街道トレッキングに行ってきました。
ネパール仏教のタルチョやマントラが至る所にあり、4000mを超すと人の数が減りブレスオブワイルド(ゼルダ)で出てきそうな平原や雪原が出てきて、テンションが上がりました。
寒いときは-20度の温度、平常時の心拍数140回/分、血中酸素濃度65%まで下がる場面もありましたが、なんとか生きて帰ってこれました。
スケジュール概要
カトマンズルクラ間の飛行機は遅延はあったもののその日に飛んでくれました。
トレッキング初日のルクラからはチョモレまで行く予定でしたが、着いたのが12時半でしたので、パクディンまで1泊してナムチェまで向かいました。
当初予定ではゴラクシェプからカラパタールに行く予定でしたが、時間があり天候も持ってくれたため先にエベレストべースキャンプ(以下E.B.C)に行きました。
帰りはペリチェ、ナムチェ、パクディン泊で帰りました。帰りは到着が16,17時でぎりぎりのペースでした。
上記以外はだいたい予定通りのスケジュールで進めました。
費用
・両替した費用
両替1回目:30,000円:約250ドル(レート失念) @関空
両替2回目:60,000円:60,840ネパールルピー(レート1.0140) @カトマンズ空港
両替3回目:10,000円:95,00ネパールルピー(レート0.95) @ルクラ
両替4回目:10,000円:10,130ネパールルピー(レート1.013) @タメル地区
ルクラでも日本円で両替できました(2020年1月情報)。ドルも持っていたのですが、お店等で払うときはドル払いは嫌がられました。ネパールルピーで払ってくれとのこと。
・クレジット払い
カシミヤのショール(妻へのお土産)(Nature Knit) : 6,221円
カトマンズ宿(NOBULINKA BPUTIQUE HOTEL) : 10,774円
帰りの飛行機に搭乗するときの財布の残りの中身が300ルピー程度であったため、上記の両替費用とクレジット払いの総額(約12.7万円)がネパールで支払った金額です(航空券代は別)。
・ガイド費用(12日間)(両替したお金で支払い)
240ドル(1日20ドル)+チップ(10ドル+10000ルピー)
チップは6日間で5000ルピーぐらいであれば妥当と、途中会った別のガイドの人に聞いたので、それを参考に払いました。特に文句も言われなかったので妥当かちょっと多いぐらいだと思います。1日20ドルはAng Dorjeeさんから事前に聞いていた金額と一致していました。
・航空券代(合計 約14.5万)
カトマンズ→関空(Cathay Pacific) : 64,177 ネパールルピー
カトマンズ↔ルクラ(Tara Air) : 380USドル(41,899円)
2020年以降に関空→カトマンズのネパール航空の直行便は廃止になるという噂です。成田からの直行便は2020年3月2日に開始したようです。
・入山料
2020年1月時点はTIMS許可証は不要でした。
私が払ったのは下記2回でした。ガイドがいれば全部やってくれます。
①Tourism Fee 場所はルクラ、金額は2000ルピー
②NAtional Park Entrance 場所はジョルサレ手前のチェックポイント 金額は3000ルピー
飛行機予約
関空↔カトマンズ間は航空会社のサイト(ネパール航空、キャセイパシフィック)で直接購入しました。カトマンズ↔ルクラ(Tara Air)は西遊ネパールに依頼しました。自分でも予約できるかもしれませんが、方法がわかりませんでした。
飛行機の席数も限られているので、行くと決めたら早めに予約した方が良いと思います。おそらく新しい安全な飛行機から席も埋まっていくと思われます。
ルクラにあるテンジン・ヒラリー空港は"変わりやすい天候、滑走路全長は527mしかなく、世界で最も高度な操縦技術が要求される空港の1つである。(by Wikipwdia)"ともあり、他空港と比較すると死亡事故も頻繁に起きている世界一危険な空港の一つなので、それなりの覚悟で乗るのが良いと思います。
ルクラ テンジン・ヒラリー空港の滑走路 着陸直前(ほぼ着陸時に事故が起きているのでここが正念場)
ルクラ 飛行機とヌプラ(5,885m)
(参考)ネパール航空 E-ticket来ない
ネパール航空のHPから自分で予約をしたのですが、支払い完了のメールは来るもE-ticketが来ませんでした。
サポートのメールアドレスに連絡するも音沙汰なく、大阪の事務所のアドレスに連絡すると対応してくれました。システムエラーだったとのことでした。
装備
軽パック:EX PED
寝袋:Alpine Down Hugger 800 #3 モンベル
手袋1:ドライテックレイングローブ(薄手)
手袋2:パウダーグローブ(厚手)
帽子1:フリース帽子 モンベル
帽子2:日よけ用帽子 モンベル
軽アイゼン:コンパクトスノースパイク モンベル
靴1:ラップランドブーツ ワイド
靴2:スリッポン
靴下:厚手2枚 モンベル
下着:3枚
ズボン1:厚手
ズボン2:薄手
ズボン3:ストームクルーザー パンツ モンベル
インナーパンツ: SUPER MERINO WOOL アンダーウェア 中厚手
アウター1:ウルトラライトダウンボリュームジャケット ユニクロ
アウター2:ブロックテックパーカ ユニクロ
アウター3:ストームクルーザー ジャケット モンベル
フリース: CRAMEECE モンベル
インナー1: SUPER MERINO WOOL アンダーウェア 厚手
バラクラバ1:ZEO-LINE 薄手
バラクラバ2: SUPER MERINO WOOL 厚手
ヘッドライト:コンパクトヘッドランプ モンベル
血中酸素濃度計:OX-200 Dretec製(AMAZONで購入)
サングラス:オーバーグラス OG6-005 SWANS
温度計:エンペックス 温度計 サーモマックス50 ブラック FG-5152
SIMカード : N-cell製を空港で購入
薬:ダイアモックス(高山病用)、アセトアミノフェン(テング熱用)
その他:マスク、歯磨き粉、石鹸(環境に良いもの)、アミノバイタル、除菌ティッシュ、カイロたくさん、トイレットペーパー、タオル2枚、バンドエイド、水筒、地球の歩き方(ネパール)、アイマスク、コンタクト、眼鏡、キンドルオアシス、温度計、チョコレートなど。
ナムチェで買った装備:湯たんぽ用ボトル
保険:損保ジャパン
タルチョ:ラダックで買ったもので、余っていたのでカラパタールに掲げてきました。
------装備メモ
-寝袋
外は寒いと-20度以下、小屋の中は寒くて-10度程度でした。#3だと少し温度足りないのですが、小屋の毛布を使い、ダウンを着こんで、湯たんぽを使えば、なんとか耐えれました。
--服
ロブチェ→ゴラクシェプの朝出発時の3時間程度、吹雪いていて-20度近くになりましたが、靴下、手袋2重、服も持っている物4重にして耐えました。それでも指先と足先が寒いです。(特に凍傷などにはなりませんでした)
--血中酸素濃度計
他のブログで高山病で頭おかしくなっている人がいた等の情報を見て、怖くなって購入。あると自分の状態が分かるので幾分気分が楽です。深呼吸したり音楽聞いてリラックスすると血中酸素濃度や心拍数が回復するのが見れて面白かったです。
-SIM
N-cellのSIMはあと0MBですというメールが来るのですが、設定→モバイル通信で確認できる使用容量が本当の容量なので気にせず使用しましょう。(iphoneの場合)
-アイゼン
アイゼンなかったら頭打って死んでいました。道中日の当たらない部分はほぼ凍っていました。ナムチェの手前でアイゼンつけていないポーターが滑って谷底に荷物を落としていました。。本人は無事で荷物を谷底から上にあげてましたが。。
そこまで斜度のきつい道がないため、軽アイゼンで問題なかったです。靴につけるのが少し面倒ですが。
大阪梅田の太融寺町谷口医院で事前に買っておきました。10錠で2000円程度だったと記憶しています。ついでにテング熱病の薬(アセトアミノフェン)もくれました。(カトマンズで少し流行っているとのこと)
-保険:保険は入った方が良いと思います。ただ保険の規約でアイゼンなど専用装備を使用すると適用除外の場合があるらしいので、規約を読んでおきましょう。
-総重量:10.6kgでした。
少し重いです。ディンボジェ以降は寝袋や服をガイドに持ってもらいました。
ガイド
ガイドはルクラのナマステロッジで当日依頼しました。ここは賭けでした。
当初ナムチェでAng Dorjeeさんに依頼予定でしたが、ナムチェにこの時期ガイドがおらず、ルクラにいるので、ルクラで探してくれと事前にメールで連絡がありました。他のブログでナマステロッジでガイドを当日依頼したという記事があったのでそれも参考にしました。
当日、宿のお姉さんが何度も電話をかけてくれて、ガイドが見つかりました。12日間のトレッキングの準備を30分でしてもらい出発しました。
宿の名刺を下記にアップします。(GoogleMapに記載のアドレスに事前に連絡しましたが応答ありませんでした。下記であれば応答あると思います)
道中会った日本人の方は西遊旅行のネパール人のガイド(日本語ペラペラ)、ポーターの3人で登られてました。毎日ガイドさんの血中酸素濃度チェックしてもらっていたり、ポーターさんに酸素ボンベを運んでもらったりしていたので、お金余裕あるなら西遊旅行に依頼するのが間違いないと思います。途中途中で見かけたのですが、ガイドの方のペース配分が上手く、寺院や風習について詳細に説明されていたり至れり尽くせりの様子でした。スケジュールは飛行機の日程含めて、ほぼ私と同じでした。
色々な人からもらったアドバイス
道中色々な人からアドバイスをもらいました。
道中のゴラクシェプから帰ってきたオーストラリア人から
- 予防のためにダイアモックスは1日半錠飲むこと
- 冬はスパイク必須
- 肉はやめとけ(脂分多い場合、消化に悪いからでしょうか。理由は分からなかったです)
- 重い荷物はうっ血して高山病になりやすいから、極力ガイドに荷物は持ってもらった方が良い。
- 電池関係はシュラフの中に入れておく。低温でバッテリーすぐに切れる。
- 夕食後2時間は宿のストーブにあたって温まる。
ナムチェ宿(A.D Freindship Lodge)のオーナーのAng Dorjeeさんから
- 脂っこい消化に悪いものは食べない方が良い
- 街に着いたらすぐ横にならず、濡れた服を乾かし、少し小高い丘に登って高度順応する。肺が活性化され、高山病抑えられる。
- 歌いながら歩けるぐらいのスピードで歩く
- ミネラルウォーターは喉がやられるのでボイルした水を飲むようにする
Ang Dorjeeさんは三浦さんや田部井さんの知り合いのようです。事前に地球の歩き方に記載のアドレスにメールしたらすぐ返信くれて、しっかりした人でした。
西遊ネパールの担当(現地駐在日本人)の方から
- 簡易アイゼンが必要
西遊ネパールには航空券をお願いしただけですが、10個ぐらい質問して丁寧に回答いただけました。感謝です。